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 平成22年度 第19回建築作品

■■■ 講 評 ■■■

審査委員長 新潟大学副学長  西 村 伸 也

 平成22年度第19回(社)新潟県建築士事務所協会建築作品の審査を、西村伸也(新潟大学副学長)・地濃茂雄(新潟工科大学教授) ・野水祥一(新潟県土木部都市局建築住宅課長)・川ノ口信一((社)新潟県建築士会会長)・中村優晴((社)新潟県建築士事務所協会会長) ・松田道佳((社)新潟県建築士事務所協会技術委員長)の委員6名で行った。

 平成23年3月8日14:30から事務所協会役員室で、熱心な議論が重ねられて、最優秀賞1点、優秀賞1点、奨励賞2点を選定した。

 当初各1点ずつの予定で選定したが、奨励賞については2作品の評価が僅差なため特に2点を選ぶことになった。

 応募された作品は、どれも新潟の風土・文化の特徴を巧みに取り入れて工夫された質の高い物ばかりで、新潟県の建築設計事務所の活動と所属する 設計者全員の高い技術力と熱意、優れた成果として高く評価されるものである。

 この中で最優秀賞になった住宅部門「バナキュラーな家」を日事連建築賞応募への推薦作品とすることになった。

最優秀賞 バナキュラーな家 (株)高田建築設計事務所
優秀賞 聖徳保育園 (株)S.U建築設計
奨励賞 第四銀行 高田営業部 (株)植木組一級建築士事務所
奨励賞 秋山孝ポスター美術館長岡 (株)高田建築設計事務所


■■■ 建築作品講評 ■■■

○最優秀賞:「バナキュラーな家 【(株)高田建築設計事務所】」は、

 敷地に角度をずらした二つのキューブを組み合わせた住宅である。
 この角度のずれが、内部空間に極めて居心地のいい土間、広々とした居間、外部空間の多様な表情を創り出すことに成功している。 南の陽を受けて育つ植物で彩られた土間、暖炉の煙突に沿って上がる階段、居間と土間を見下ろすロフトには、それぞれの内部と 外部とが融合されて家族の楽しい生活の場面が見えるようである。
 特に、ディテールの一つ一つ、材料の選定、家具の選択と配置にも細かな配慮と優れたデザインが込められており、秀逸な建築作品 であると高く評価された。


○優秀賞:「聖徳保育園 【(株)S.U建築設計】」は、

 子どもに優しい越後杉をたくさん使った気持ちのいい保育園である。
 敷地の制限を逆に生かして、リニアに並ぶ4つの保育室全体が可動間仕切でその大きさを変えられるように計画されている。
 少しふった遊戯室と保育室との空間、食育にために玄関に面する調理室、保育室を取り囲むウッドデッキなど、子供たちの多様な活動が 丁寧に考えられた優れた作品であると評価された。


○奨励賞:「第四銀行 高田営業部 【(株)植木組一級建築士事務所】」は、

 通りに向かって綺麗なプロポーションを持つファサードが魅力的な建築作品である。
 雁木のモチーフ、縦長のフィンを組み込んだ意欲的な建築作品となっている。

○「秋山孝ポスター美術館長岡 【(株)高田建築設計事務所】」は、

 1925年に建築された銀行のリノベーションである。
 時を経た外壁はその当時の建築技術の高さを感じさせ、まちづくりの一貫としての活動に適した空間がつくられていることが評価された。


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